Interview

クラウドファンディング[おうち花見]セット お客様インタビュー

祖母も私も、お花で少し変わりました。




#セカンドライフフラワー (※)のハッシュタグを用いて、このような素敵なツイートをして下さったこちらのお客様。
ツイート内に写っているポピーは、Sakaseruのクラウドファンディング企画「おうち花見」のアレンジに入っていたお花です。美しいオレンジ色に染め上げられているレースを見て、Sakaseruスタッフはとても驚きました。「草木染め」という言葉は知っていても、実際にSakaseruのお花を使って、こんなにも美しく染め上げられることを知ったのは初めてでした。
また、更に心打たれたのはコラムのため、Twitterのダイレクトメッセージで、今回のクラウドファンディングの参加についてお話を伺ったときのこと。
このコラムはクラウドファンディングのリターンを受け取った皆さまに、どんな経緯でクラウドファンディングに参加してくださったのかをお伺いしたもの。以下がこのお客様からのメッセージでした。

あまり出かけられない認知症の祖母(お花が好きなのです)に綺麗なお花を見せてあげたいなと思い、参加しました。
また、自分は下戸なのですが、父弟はビールが好きなので飲みに行けない分、ちょっと特別な気分を味わって貰えたらなと!

梱包を開けた瞬間わー春が我が家に来た‼︎…綺麗‼︎と思わず声に出るくらい、1番にお花に感動したのは私です笑
綺麗で可愛いくて嬉しくて、しばらくお花を抱えたままあちこちうろうろ歩き回っていました…!
お花が好きな祖母も凄く喜びました。お花の真ん前に座り、お花を見ながら大好きなみかんを頬ばりニコニコしていました。
お花を通じて、毎日祖母とコミュニケーションをとれています!

父弟は1人1本ビールが開けれるなんて!と喜んでいました。
桜のビールも桜餅のあの感じがする…‼︎と飲んでいて美味しく、楽しかったようです。


お客様が、お客様のお祖母様がお花を大喜ぶ様が目に浮かぶような、素敵なエピソード。純粋に、更に詳しくお話を伺ってみたい、自然とそう感じました。
インタビューを申し込むと、快くお引き受けいただくことができました。

※セカンドライフフラワー:美しいまま捨てられる花や、枯れてしまった花の再利用を考える、Sakaseruの取り組みです。

「お花好きの、認知症の祖母に喜んでもらいたくて」
お花で訪れた変化


――この度はクラウドファンディングのご支援、そしてインタビューにお答え頂きありがとうございます!

こちらこそありがとうございます…!
お花もビールも素敵でした。

――楽しんでいただけてとても嬉しいです。
上記でもご紹介した、お客様やお祖母様がお花を喜んで下さったエピソードが非常に印象的でした。
改めてこのお話、お花を受け取った際のお気持ちや、お祖母様の反応、そしてクラウドファンディングに参加して下さった背景について教えて頂けますか?

まず、クラウドファンディングに参加した理由ですが、いくつかありまして……。
1つ目は、Sakaseruさんの想いまで汲んだお花作りを、素敵だな、と以前から感じていたからです。私はSakaseruさんで直接お花を頼んだことはないのですが、他の方のお花贈り企画(複数名の方同士でお金を出し合い、一つのお花を贈ること)に参加した際、その企画主催の方がSakaseruさんを利用していらっしゃって。
花選びまでこだわって想いを形にしてくださり、素敵なお花を届けて頂いたその時の感謝をお返ししたいなと思いました。

あと、私は下戸でお酒は全然飲めないのですが、今回はクラフトビールも一緒ということで、父と弟にも楽しんでもらえるかなと思いました。
弟の誕生日と両親の結婚記念日が同日で、最近だったのですが、そのお祝いにも行けないので、家にいながら少しでも特別感を得られたらいいなと。

そして何より一番の理由は、お花が大好きな祖母に喜んでもらいたかったからです。
祖母は認知症なのですが、認知症になる前は庭で沢山の花を育てていました。でも今は庭の世話するのが大変なようで、手入れをやめてしまったんです。
それでもお花は好きなので、散歩に連れ出して見せてあげようと思っても、今度は新型コロナで外に出づらい状況になってしまいました。祖母や家の中がどんどん暗く、閉鎖的になってしまうように感じていました。
そんな中、今回のクラウドファンディングで「お花が廃棄されてしまう」というお話も聞いて、これは是非家族で一緒に見れたら良いなと思いました。

――では、ご家族皆さまで「おうち花見」セットを楽しんで下さったのですね。
お祖母様は喜んで下さいましたか?

はい! ……ただ、祖母が見る前に私がものすごく喜びました。笑

お花が届いたのは、ちょうど、祖母が病院に行っている間でした。
箱から出したお花があんまり可愛くて、360度どこから見ても綺麗で……ベランダだとか、家の色んな場所に持っていって、花の色の見え方がどう変わるのかをじっと見ました。光の加減で全然違うので、たくさんの色が見たいなと思って。しつこいくらいお花に張り付いていました。笑

祖母も病院から帰ってきて、ものすごく喜んでくれました。
「今の花はちょっと変わってていいねえ」なんてにこにこして、この花は何、この花は、と一つ一つをとても楽しそうに見てくれました。今年はお花見にも行けなかったので、桜が使われているのも嬉しかったです。
祖母はお花の前に座ってにこにこしながら、みかんを食べていたりしていました。

――お二人とも本当に喜んで下さったのですね。

はい、お花を通じて祖母とコミュニケーションをとる機会も増えたと思います。
それに、祖母も私も、お花で少し変わりました。

――どのような部分が変わられたのでしょうか?

私の変化としては、お花が来て「部屋を綺麗にしよう!」と思いました。今まで雑多に並べていた部分を、ちゃんとしよう、と……。お花を置くと部屋を綺麗にしたくなる、という話は聞いたことがあったんですが、自分もそうなるとは思いませんでした。

そして祖母は、お花に対する情熱を取り戻してくれたようです。
空っぽだった庭のプランターにお花があって、「あれどうしたの?」なんて聞くと「友達に貰ってきたの」と。いつの間に! という感じです。笑
3種類くらい植えられていたんですよ。すごく嬉しかったです。

セカンドライフラワーへの共感と体現


――今回、ポピーでレースを染めるだけでなく、押し花やドライフラワーにするなど、様々な方法で最後までお花を楽しんで下さっていますよね。何と言いますか、すごくクリエイティブだなと感じます。
そういった専門の知識がおありなのですか?

いえ、染め物は今回初めて挑戦しましたし、お花も切り花を飾る習慣は全然なかったくらいなんですが……ただ、以前は伝統工芸の専門学校に通っていました。現在は仕事で仏壇や仏具の修繕に携わっています。仕事で色の調整、合わせを行うことも多いので、色には普通より敏感かもしれません。

元々ものづくりに対する好奇心みたいなものは強くて、「やってみたい!」と思うまま、いつも色々なことに挑戦している感じです。

――そうなのですね!! てっきり私は、染や布を扱う専門の方かと思っていました……。
今回はなぜ「やってみたい!」というお気持ちになったのでしょうか。

ポピーのオレンジに撃ち抜かれたと言いますか、惚れ込んでしまいました。
このままただ花びらが落ちて終わってしまうのがもったいないな、と思ったんです。

それで、ふと「こういうことできないかな」と思いついて、やってみました。

――やってみた、というと、先に調べるなどはせずに、ということでしょうか?

はい。思い浮かべていたのは、小さい頃やっていた色水遊びです。お花や葉っぱなど、植物を潰して水に溶かして、色を付ける遊びですね。小さい頃、一時期それが学校で流行っていたことがあって、それを思い出していました。
ただ、水だと綺麗に色が出ないだろうと思ったので、クエン酸を使って色を抽出しました。

――どうしてクエン酸を使おうと思ったのですか?

一時期ジャムづくりにハマっていたことがありまして。
ジャムを作る時にクエン酸を使うのですが、果物を煮詰めていき、タイミングをみてクエン酸を加えると驚く程鮮やかな色になる事があるんですよ。それを思い出して、お花の色を出すのもそうしたら良いんじゃないかと思って。
後で調べたら、やり方としても合っていたみたいです。笑

――めちゃめちゃすごいですね……。
今回、セカンドライフフラワーのハッシュタグを付けてツイートして頂いていますが、お客様のしていることはまさに、ですね。

そうかもしれないですね。
セカンドライフフラワーの考え方はすごく共感できました。楽屋花など、自分で出したことはなかったのですが、確かに1日、2日で捨てられてしまったりするのはすごくもったいないです。

それに自分でお花を頼んだ時も、生花として何日も楽しませて貰った後、創作意欲がわいて、色んなことができて。セカンドライフフラワーは「楽しい」の連鎖だな、と感じています。

変わったお花への気持ち


――今回存分にお花に触れて、他に変わったことはありますか?

お花というのものへ認識が変わりました。
私はこれまで、お花屋さんで買うような“花がある生活”は、ゆとりのある人たちがするものだと思っていました。でも、お花を楽しむというのはハードルの高いものではないのだと知ることができました。

花があると生活が明るくなるのですね。
例え日常が大きく変わらなくても、「いってきます」「ただいま」、「いただきます」「ごちそうさまでした」の瞬間が明るくなるんです。

光の加減で変わったり、朝と昼と夜でも違っていて、その移ろっていく姿も素敵だと思いました。
今の状況で楽しみも少ない中、また今回お花を作って下さった安井様に、自宅用のお花をお願いするつもりでいます。
また、コロナが終息して外出出来るようになったら、安井様のお店にも行ってみたいと思っています。

――心より楽しみにお待ちしております。
この度はインタビューにお答え頂き、本当にありがとうございました!!

ありがとうございました!

インタビューを終えて

実は今回ポピーのオレンジで染め上げたレースは、最終的に他の形になって仕上がっています。




尾びれは染めたレースに近しい色の布で、ポピーの形を再現しています。
こちらは「ポピーのひらひらとした花びらが金魚みたい」とのご発想から、制作されたそう。
お花を楽しむお気持ちが詰まっているようで、スタッフも感動してしまいました。こんな風に楽しむ方法があるのですね…。

今回はお祖母様とのお話のみならず、お客様ご自身が存分にお花を楽しむ様子をお話していただきました。
そこにはお客様のお気持ちはもちろん、花の持つ魅力が溢れていたように思われ、それを改めて教えて頂いた気持ちです。

この度は素敵なお話をありがとうございました。また是非お客様の暮らしをお花で彩らせて下さいませ。
引き続きSakaseruを、どうぞよろしくお願いいたします。


花れぽ

こちらの素敵なお花はTwitterでもご紹介頂きました。

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