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楽屋花・フラスタの装飾品の基本 ―はじめて装飾品を付ける方へ―

楽屋花・フラスタの装飾品の基本 ―はじめて装飾品を付ける方へ―

2022年11月21日

こんにちは。
Sakaseruの小尾です。

いつも大切な想いを託して下さり、本当にありがとう御座います。

大変ありがたいことに、最近は徐々に公演に贈られるお花のご注文も増え、
中には「はじめてフラスタ・楽屋花を贈ります」と大変嬉しいご相談を頂くことも増えて来ました。

僕がお花業界と初めて出会ったのが約10年程前。

きらびやかなフラスタや楽屋花を人生で初めて目の前にした時に、「なんて豪華なお花なんだろう」と感動した一方で、キャラクターの描かれたパネルや、ぬいぐるみ。スタンド花の脚に巻かれる布等、
「これはどうやって取り付けるのだろう?どこまで用意する必要があるのだろう?」
そんな疑問を持った事を覚えています。

こちらのコラムは、
・これからはじめて装飾品付きのフラスタや楽屋花を贈ってみたい方。
・既に贈ったことはあるけれども、改めて装飾品について知っておきたい方。

この様な方におすすめです。

コラムを通じて装飾品の事を把握して頂ければ、装飾品を付ける際によりご満足頂ける作品が完成致しますし、フラワーデザイナーとのやり取りもスムーズになりますので、是非最後までお読み頂ければ嬉しいです。



目次



装飾品とは何か



改めて、Sakaseruの指す装飾品とは一体何なのかご紹介させて頂きます。
装飾品とは「フラワーデザイナーが制作・用意する物以外の物」或いは「フラワーデザイナーで調達出来ない物」を指します。

まず、楽屋花(アレンジメント花)とスタンド花(フラスタ)、それぞれどの様な要素で構成されているのか簡単にご紹介します。これらは、フラワーデザイナーが制作上用意するものです。別の言い方をすれば、お客様の方でご用意頂く必要が無い物になります。
必須 : 制作上必ず必要なもの
任意 : お客様が望まれたらフラワーデザイナーの方で用意出来るもの

楽屋花(アレンジメント花)
お花(必須)
カゴ等の器(必須)
シンプルな立て札(任意)
シンプルなメッセージカード(任意)

スタンド花(フラスタ)
お花(必須)
お花を乗せるスタンドの脚(必須)
スタンドの脚を巻く布(任意)
シンプルな立て札(任意)
シンプルなメッセージカード(任意)

上記がフラワーデザイナーが制作上用意する物となりますので、それ以外はお客様にご用意頂く必要がある「装飾品」となります。



装飾品の無い楽屋花



装飾品の無いスタンド花



例えば、オリジナルのイラストが描かれていたり、額縁の付いたパネルを付けたい。
手書きの手紙を付けたい。
こういった物はフラワーデザイナーでは調達出来ないので、お客様にご用意をお願いしています。
つまり、装飾品となります。



どんな種類の装飾品があるか



装飾品と一言でお伝えしても、様々な種類がありますので、ご紹介します。
各装飾品に対して注意すべきポイントもありますので、後述する「装飾品別おさえておくべきポイント」の項目も合わせてご覧下さい。



オリジナル立て札



ご公演のお花で一番頻度の高い装飾品になります。
演者様のイラストの入った立て札や、お客様オリジナルデザインの立て札の事を指します。
初めてオリジナルパネルを作られる方は、下記コラムが分かりやすくておすすめです。



PC不要!スマホでできる!オリジナル立て札(パネル)の作り方
PCやプリンター、ラミネーターをお持ちでない方でも大丈夫!スマホで作るオリジナル立て札の制作手順をご紹介します。
詳しく見る



オリジナル立て札が装飾された楽屋花



ぬいぐるみや小物



演者様のお好きなキャラクターや、公演のコンセプトに合わせたぬいぐるみや小物。
中にはお客様ご自身で作られる方もいらっしゃいます。



お客様お手製のぬいぐるみが装飾された楽屋花



バルーン



主にスタンド花(フラスタ)に付けられる事が多く、作品全体のボリューム感が増します。
ハート型や月の形。演者様のお名前など表現されることが多いです。
楽屋花(アレンジメント花)にも付けることが出来ます。
フラワーデザイナーによっては用意してくれるケースもありますので、是非事前にご確認してみて下さい。



バルーンの装飾されたスタンド花



バルーンの装飾されたアレンジメント花



電飾



主にLEDで発光する電飾の事を指します。
お花に纏わせる事で、作品全体の雰囲気を醸し出したり、暗い中でも目立つ装飾となります。



電飾の装飾されたスタンド花



特殊な器



フラワーデザイナーが、資材屋さんから仕入れることの出来ない特殊な器を指します。
本の形をした小物入れや、楽器の形をした物まで、元々花器として想定されていない器等も含まれます。



小物入れにアレンジされた楽屋花



楽器の形にアレンジされた楽屋花



装飾品別おさえておくべきポイント



装飾品は作品全体を個性的に彩る一方で、お客様、そしてフラワーデザイナーの意思疎通が必要となってきます。

・折角装飾品を用意したのに、制作の都合上付けることが出来なかった。
・完成図が想像と違っていた。

こういった事を防ぐためにも、是非おさえて頂けると幸いです。
また、装飾品を付ける作品は「お客様とフラワーデザイナーの共同作品」です。
フラワーデザイナー視点での事も記載しておりますので、ご理解頂けると嬉しいです。



オリジナル立て札



一番大切な事はサイズ感です。
例えば、サイズがコンパクトな楽屋花(アレンジメント花)に、大きすぎるパネルを付けてもアンバランスとなりますし、逆にサイズの大きなスタンド花に小さすぎるパネルを付けても同様です。
それぞれ、下記のサイズがおすすめです。

アレンジメント花 :
ポストカードサイズ/ハガキサイズ

スタンド花 :
A3〜A4サイズのパネル

また、等身大パネルや、お花の造形に関わる特殊カットが施されたパネル等は、事前にフラワーデザイナーにご相談されることを強くお勧めします。余りに大きすぎる等身大パネルは、配達が出来なかったり、特殊カットの仕様自体がお花の制作自体に向いていないことが極稀にあります。

パネルの制作自体を印刷会社様に頼みたい際は、下記プリオ様にご依頼されるお客様が多い印象です。
https://www.oleshop.net/

そして、良く「パネルをお花に挿す木やプラスティック等の棒は必要ですか?」とご質問を頂きますが、
こちらはフラワーデザイナーの方で棒を施させて頂きますので、パネル本体のみご用意をお願い致します。



ぬいぐるみや小物



オリジナル立て札同様、サイズ感がいちばん大切な事になります。
稀にあるケースですと、ぬいぐるみが大きすぎてお花とぬいぐるみを別々に置く事になってしまった。等が挙げられます。
ぬいぐるみを装飾される際には、事前にフラワーデザイナーに、ぬいぐるみのサイズ感をお伝え頂くことをおすすめします。



バルーン



バルーンに関しましては、次の3点をおさえてみて下さい。

①バルーンショップ等で購入し、100円均一ショップ等で購入したものは使わない
100円均一ショップ等で購入されたバルーンは、中にはすぐに空気が抜けてしまったり、割れてしまうものもあります。100%の確証はありませんが、正規のバルーンショップ等、ある程度作りがしっかりしたお店でバルーンを調達すると安心です。

②フラワーデザイナーとサイズ感に関して事前に相談をする
バルーンはボリューム感が増すメリットが有る一方、ボリュームが出すぎて全てのバルーンを取り付けられなかったり、配送時に車内に入り切らない可能性があります。
特に、文字のバルーンは一つ一つの作りが大きいため、余りに長い名前等は制作上お入れ出来かねてしまうケースがあります。また、アレンジメント花にバルーンを付ける際は、配送時のダンボールに入り切らない場合もあります。
折角用意したバルーンが付けられなかった。そういった事を防ぐためにも、是非事前にフラワーデザイナーとご相談してみて下さい。

③割れたり空気が抜けたことを想定してスペアを用意する
バルーンのお取り付けは細心の注意を払って行っていますが、制作や配送時に破裂や破損することもあります。ですので、バルーンをお送りになられる際は、破損のリスクを踏まえ、幾つかスペアのバルーンもご用意頂けますと大変助かります。



電飾



電飾の一番のリスクは漏電です。
楽屋花もアレンジ花も、お花を持たせるためにお水を沢山使っておりますので、例えば電源を確保する部分とお水が接触してしまった場合、最悪火の事故に繋がる可能性もあります。

電飾をご用意頂く際は、
・コンセントを必要としない物
・電飾自体が発熱しない物
・電源部分がしっかり防水/ガードされている物

以上の要件を満たした電飾のご用意をお願い致します。
また、電飾の性質により、公演の運営会社様より禁止されているケースも見受けられますので、事前のご確認をお願い致します。



特殊な器



お花を生けられる器をご用意頂くことがいちばん大切な事です。
まず、アレンジメント花は「オアシス」と呼ばれる、吸水性のスポンジの様な物にお花を挿して造形されます。
オアシスは、言わばお花の生命線ともなる大切な要素です。
フラワーデザイナーが仕入れる器は、このオアシスが上手くはまるように設計されています。
一方で、オアシスが使われることを想定していない器は、そもそもお花を生けることが出来ないことが御座いますので、注意が必要です。
こちらも他の装飾品同様、事前にフラワーデザイナーに相談頂くと確実です。



最後に



ここまでお読み下さり、本当にありがとう御座います。
装飾品が美しく施されたお花は本当に個性的で、お客様もフラワーデザイナーも、ここまで作り上げるのに本当にご苦労されたなと、感嘆しながら拝見させて頂くことが多く、逆にお客様に、こんなお花の可能性もあるんだよと、勉強させて頂く機会も非常に多いです。
そして、人生でまだお花を贈られたことが無い方も、装飾品はポイントさえ抑えておけば、そこまで難しい事ではありませんので、是非演者様やご公演に、世界でたった一つのお花を贈ってみて頂ければ大変光栄です。

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