2023年10月05日
こんにちは。
Sakaseru代表の小尾です。
新年度を迎え、Sakaseruでは沢山のお祝い花のご注文を頂いております。
お祝いのお花は頻繁に贈る物ではありません。
だからこそ、大切な想いを託して頂き、本当にありがとうございます。
お祝いのお花の定番と言えば胡蝶蘭。
お花を贈った事が無い方も、胡蝶蘭と聞けば多くの方がどんなお花か想像出来ると思います。
こちらのコラムでは、
・胡蝶蘭が何故高いのか
・胡蝶蘭がお祝い花の定番となった理由
・胡蝶蘭の現状
・Sakaseruが胡蝶蘭とどう向き合うのか
ご紹介させて頂きます。
胡蝶蘭への造詣が少しでも深くなりますようコラムを綴りましたので、
是非最後までお読み頂けましたら光栄です。
結論からお伝え致します。
胡蝶蘭は開花し、販売可能な状態になるまでの期間が長い事が、高価である要因となります。
胡蝶蘭が開花するまでには次のステップを要します。
1. 種を発芽させる
2. 発芽させた種を苗に成長させる
3. 鉢に植え替えた苗を根付かせる
4. 苗を開花させる
文章にするとたった4ステップですが、全ての工程が完了するまで、なんと約4年間もかかります。
「4」の開花の工程だけとっても、4〜5ヶ月掛かりますので、例え農家さんが苗を購入してきたとしても、販売までに4〜5ヶ月は掛かるということです。
この間、人が丁寧に栽培をしますので人件費が掛かりますし、苗や鉢を置く家賃もかかってきます。
結果として胡蝶蘭は高い値段での販売となります。
また、胡蝶蘭は高価なことから、一輪一輪に傷が付かないよう管理されています。
花びらに少しでも傷が付けば、それはB品として扱われてしまう程、丁寧に管理されますので、その分の管理費用も胡蝶蘭の価格の高さに影響します。
それでは、何故高価な胡蝶蘭がお祝い花の定番になったのでしょうか。
主な理由は次の3つです。
・貰い手が「高価な物を貰った」と認識できるから
・花言葉の縁起が良いから
・お花が長持ちするから
胡蝶蘭の価格は高い時で1本1万円等と言われてきました。
1本とは、1枝の事を指し、例えば3本の枝の胡蝶蘭の場合、大体3万円の販売価格となります。
お花の貰い手が胡蝶蘭が高価なものである、或いは相場を知っている場合、胡蝶蘭を貰った際に「高価な物を頂いた」と認識することが出来ます。
そして、胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」の花言葉が付けられています。
お祝いのお花の花言葉としてはぴったりです。
また、胡蝶蘭は元々東南アジアの暖かい気候の元で生まれ、生命力の強いお花です。
結果としてお花の持ちも良いですから、お届け先様で長い間花を咲かせる事も、贈り手としては嬉しい付加価値となります。
先程述べた理由から、胡蝶蘭はお祝い花の定番となりました。
一方で、定番として定着した為何かお祝い事があった場合「とりあえず胡蝶蘭を贈る」文化も醸成されました。
胡蝶蘭を贈れば、最低限礼を失する事は無い、といった事です。
飲食店様や、オフィス等で胡蝶蘭が沢山飾られている光景を見たことはありませんでしょうか?
胡蝶蘭がずらっと並べられた光景は圧巻です。
一方で、もし私達が胡蝶蘭を贈り、お届け先に多数の胡蝶蘭が届いていた場合、どの胡蝶蘭が自分の贈ったものなのか、判別する手段はお花に立てられた、立て札・プレートしかありません。
沢山の胡蝶蘭を貰ったお届け先の方も、誤解を恐れずに言えば、既視感の強い胡蝶蘭を見ても、あくまでもお花のデザインなどの観点から、目新しい感動は少ないかも知れません。
胡蝶蘭は生産者の方が長い時間大切に育てた高価なお花です。
万が一、「とりあえず胡蝶蘭を贈る」ということであれば、高い金額を出しているにも関わらず、実は費用に対しての満足度はそこまで高くないのかもしれません。
私達Sakaseruは、大切な想いを託して下さるお客様は勿論、お花の生産者の方にも感謝と尊敬の想いを持ってサービスを運用しています。
だからこそ、生産者の方が長い時間かけて育てた胡蝶蘭という素晴らしいお花の素材を使って、Sakaseruなりにお客様への提供価値を拡張出来ないか、日々商品と向き合っています。
お客様に受け入れて頂ける商品を提供させて頂くのと同時に、「胡蝶蘭にはこんな可能性もあるんだよ」実は私達のこんなメッセージも含まれています。
Sakaseruには多種多様な個性を持ったフラワーデザイナーが所属しています。
それぞれのフラワーデザイナーが解釈した胡蝶蘭の美しさを、一つ一つの商品に表現していますので、その一部をご紹介させて頂きます。
ここまでコラムを読んで下さり、本当にありがとうございます。
Sakaseru代表の私は、元々IT業界でエンジニアとして長く働いてきました。
その後色々なご縁を頂いてSaksaeruを立ち上げた際に、お花業界やお花贈りの当たり前のことに、様々な疑問を持つようになりました。
恐らく、全く異なる業界からお花の販売に携わる事になったのが、疑問を持つ一番の理由です。
胡蝶蘭を贈る文化に関しても、以前から疑問を持っており、文化を否定するのではなく、どうやったらよりお客様に喜んで頂けるだろう?その事だけを考えて事業を穏やかに進めています。
これからも商品からサービスまで、一歩一歩良くしていきますので、引き続きサービスを見守って頂けますと光栄です。
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