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コロナを乗り越える為にやっていること。気付いたこと。

コロナを乗り越える為にやっていること。気付いたこと。

2021年05月22日

こんにちは。
Sakaseru代表の小尾です。

気付けば、コロナウイルスが発生してから、随分長い時間が経ったと感じています。
皆さまが無事に、健康に過ごされていますでしょうか。

Sakaseruは、以前のおうちお花見のクラウドファンディング、そして日々皆様にサービスをご利用頂くことで、何とか大変な状況の中、サービスを継続出来ています。
いつも大切な想いを託して下さり、本当にありがとうございます。
皆さまが居なければ、今のSakaseruは存在しませんでした。

今回のコラムでは、Sakaseruがコロナを乗り越えるためにやっていること、気付いたことをご紹介致します。
Sakaseru自身の振り返りの意味を込めて。
そして、サービスを応援して下さり、ご利用頂いている皆さま一人ひとりに、お伝え出来れば幸いです。



コロナ以前のSakaseruの状況



舞台公演、握手会、ライブに伴うファンの皆さまからご注文頂くお花を主な売上の柱としていました。
キャラクター等をコンセプトにしたお祝いのお花から、背の高いスタンド花まで、ファンから演者様へお届けするお花を多く頂戴していて、売上も毎月成長している状況でした。
事業計画も今までの成長を更に伸ばす計画を立てていました。
大変嬉しいことに運用業務は日々忙しい状況で、お花のご相談問い合わせを多く頂戴し、ファンのお花をより多く、快適に受注・ご対応させて頂くための開発業務も忙しい状況でした。



緊急事態宣言の発令



ある日、中国のお客様より「新型ウイルス発生により日本に行けなくなってしまったので、お花をキャンセルしてほしい」とのお問い合わせを頂きました。
お問い合わせ頂いた当初は、新しい風邪でも流行っているのかな、等と悠長な事を考えていました。
しかし、日々の報道からただ事ではない状況なのだと、徐々に実感するようになりました。
当初のキャンセルのご連絡から、まるで防波堤が崩壊したかのように、キャンセルの連絡を多数頂戴するようになりました。
丁度大きな公演のお花を多数お承りしていましたから、一つ一つ内容を確認しながら、毎日明け方までキャンセル対応を必死に行う状況でした。
とある方からは、「この状況をもっとしっかり取りまとめるべきだ」とお叱りの言葉も頂きましたが、今までに体験したこと無いことですので、正直対応に一杯一杯で、近い将来を見据えて綺麗に物事を進めることは出来ないよ、、と感じていました。
こういった状況の時に批判をするのか、協力して物事に取り組むのか、個々人の考えや態度は分かりやすく表現されるのだなと気付かされました。
勿論、この対応に協力的に動いて下さる方もいらしたので、非常に救われました。



成長より生き残ることを優先させた



全てのキャンセル対応を完了させ、改めて損失額を計算すると今まで見たことのない損失額でした。
そして、今まで忙しかったお花のご相談も0の日が続き、売上は前月の9割減。
まさに絶望を与えられたと言っても過言ではありませんでした。
会社の預金額を毎月の赤字で割り算し、あと何ヶ月会社が生き残ることが出来るのか計算しました。
広告宣伝費はカットし、余計な支出も極力抑えるようにしました。
今までは事業をどの様に成長することが出来るかだけを考えてサービス運営をしてきましたが、この時点から会社がどうやったら死なないかを考えるようになりました。



ファン以外のお客様へもお祝い花を提供してみた



コロナの状況下ライブ公演の開催は非常に厳しい状況となりました。
僕達Sakaseruもコロナ前は月に一回観劇をしていたのですが、それも無くなりました。
辛うじて公演が開催されるとしても、オンライン開催。
ファンから演者様にお花を贈る機会は激減しました。
「コロナが落ち着いたら」「公演が再開されるようになったら」
こんな状況が来たらどれだけ良いだろうと思いますが、定義も期間も分からない中でじっとしていたら、簡単に会社は死んでしまいます。
死なない為に動き続ける。
僕達が主に試みたことは、ミンサカの開発。そして法人のお客様にもお花を提供することでした。
法人様のお花に関して言えば、現在売上の主力となっているのが開店に伴うお祝いのお花です。
コロナの大変な状況の中であっても、頑張って開店されるお店が存在します。
開店お祝いのお花の需要は通年通してありますので、恒常的な収益になると考えました。



開店お祝いのお花を販売する為にやったこと



今までファンのお花を販売してきた僕達が、開店お祝いのお花を販売することは簡単ではありませんでした。
課題としては、
・開店祝い花を求める方に認知されていない。
・開店祝い花の適切な事例が少ない。
・実績が少ない。
この3つでした。
殆ど0から事業を作っていく必要があるレベルでした。
認知されていない課題を解決するために、具体的には「開店祝い 花」等で検索された際に、検索上位にSakaseruが出てくる必要がありました。
「開店祝い 花」は検索される数も多く、他のお花屋さんも取り組む領域ですので、上位に来ることは困難です。
まずは、開店祝いに伴うマナーや立て札の書き方など、お客様が必要としている情報を適切にコラムとして提供することから始めました。
コラムも、ただキーワードを狙ったコラムを書くのではなく、
「僕達が読んでも有用かつ、Sakaseru以外のお花屋さんに行っても、コラムを読んだあまねくお客様がお花を買える状態になるコラムを書こう。」
この事を目標にコラムを書きました。
インターネット上のコンテンツは残り続けるものなので、出来る限り意味のあるコンテンツを残したい、そんな想いもあります。



少しずつページが上位にやってきた



長い時間をかけ、丁寧にコラムを書き、メンテナンスをし続ける中で、今まではランク外だったコラムも徐々に上位に来るようになりました。
開店お祝いのお花を初めて買われる方の事を沢山考えて書いたコラムでしたので、僕達の書いたコラムが認められたのだと、嬉しい気持ちになりました。
コラムを通じて開店お祝いのお花を求められるお客様も増え、ほんの少しずつ実績も増え始め、サイトのコンテンツも充実し始めました。
コロナ前までは殆ど無かった開店お祝いのお花のご相談も頂戴するようになりました。
おしゃれで、センスの良い開店お祝いの花を求められるお客様に徐々に
今では、「開店祝い 花」のキーワードで検索頂くと上位に来るようになりました。



変化することの大変さに気付いた



コラムを見て下さる方が増えたものの、その後Sakaseruのお花を買って下さる方は多いとは言えませんでした。
確かに役に立つ情報なのですが、どうしてもそこから先オーダーメイドのお花を買って下さる方が少ない。
Sakaseruは世界に一つだけのオーダーメイドのお花をお届けするサービスです。
ファンから演者様に贈るお花は、オーダーメイドの必然性があるのですが、開店祝いに伴うお花はそこまで手間暇掛けずにサッとオシャレな既製品を買いたいのではないか。
Sakaseruの運営をお手伝いして下さる方からアドバイスを頂きました。
正直既製品を販売することには当時抵抗がありました。
なぜなら、5年間やってきた事と対極の事だからです。
環境に適応して自ら変化することが大事なことだと頭では理解していても、行動に移すことは中々に大変な事だと気付かされました。
しかし、会社が死んでしまっては、元も子もないですので、思い切って既製品の販売をすることに決めました。



既製品のお花を販売開始した



既製品と一言に言っても、販売するお花はSakaseruフラワーデザイナーの制作する花々。
今までのお花を知っているので、良いものが出来る自信はありました。
お花のデザインも、今までお届けさせて頂いたお花の中から、人気の形を作って頂き、季節に左右されることのない花で制作するようお願いしました。
折角やるのであれば、今できる一番良いサービスを提供したいですので、写真も綺麗に撮ることにしました。
事務所に花を仕入れ、サイズ感やボリュームも分かり易いよう、お金と時間をかけて撮影しました。



売上の景色が変わった



既製品の販売は撮影に使う花の仕入れのお金がかかる事ですので、販売の見込みがあれば継続。そうでなければ方針を変える。
メンバーと約束して始めました。
実際に販売してみると、予想に反して売上は好調でした。
「センスの良い贈り物が出来ました。」
「チャットが出来るので安心しました。」
このような、既製品に対してのご意見から、Sakaseruの元々持つサービスの良さまで、お客様に受け入れて貰うことが出来ました。
売上の内訳も、法人様全体の売上に対して、既製品の割合が6〜7割を占めるようになりました。
これは、今までに無かった売上を創造することが出来たということです。
変化の先に、見ることの無かった景色を眺めることが出来ました。



ミンサカ開発で気付かされた新しい応援の形



コロナの状況下開発した、ファンのためのクラウドファンディングサイト、ミンサカ
お祝いのお花をファンのみんなで贈る時に、参加から決済、お花贈りまでまとめて行えるプラットフォームを作ろうと開発しました。
現在ではお花は勿論、応援広告やグッズ制作などの企画も立ち上がり、演者様を応援する新しい形をお客様に教えて頂くことが出来ました。特に、応援広告ではminsakaのクレジットを入れて頂けるなど、サービスを開発して本当に良かったと思える事が多々あります。

また、法人様にもご利用頂くことで、事業としても新しい売上が立つようになりました。
公表出来ないのが残念なのですが、実はファンクラブを運営会社様にもミンサカをご利用頂いています。
・ファンクラブ会員様は今までに無い形で演者様を応援できる。
・ファンクラブ運営様は集金額からイベントの運営費を捻出できる。
・Sakaseruは新たな収益を頂くことが出来る。
3方良しの状況を形成することが出来ました。

ミンサカは、元々Sakaseruのお客様にインタビューをさせて頂いて原型が出来ました。
本当に感謝しております。ありがとうございます。



貢献することの大切さに自分なりに気付いた



コロナ発生直後、Sakaseruはクラウドファンディングを実施し、経済的にも精神的にもお客様に本当に救われました。人から助けて頂いて、Sakaseruの今があります。
5年前、起業した時に先輩方の講演を聞いたり、アドバイスを頂いたのですが、その時に教えていただいたことが
「他者に貢献しなさい」ということでした。
ビジネスの本を読んでも、そんな様な事は当たり前のように書かれているのですが、僕はその意味がわかりませんでした。
確かに綺麗に聞こえる言葉だけれども、何故大事なのか自分の心では理解出来ませんでした。

少し話が戻りますが、既製品の撮影用に仕入れた花は事務所にそのまま置いておけば破棄することになってしまいますので、事務所裏の小学校の皆さんに寄付することにしました。
その時の話はこちらのコラムに書かせて頂きました。
寄付させて頂いた一番強い動機は、今までSakaseruが皆さんから頂戴した応援やサービスをご利用頂いた恩を、これから未来のある子どもたちに繋ぎたかった、という事です。
小学生達から頂いた嬉しい手書きの手紙に、年甲斐もなく涙を流しました。

誰かから「他者に貢献しなさい」と言われても中々理解出来なかったのですが、起業してから紆余曲折コロナの事を含めて、自分たちが生かされている事を知ることが出来たので、貢献させて頂く意味を、自分なりに気づくことが出来ました。



最後に



長文を最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
コロナ前の状況から現在、そして僕なりに気付いたことを書かせて頂きました。
今回のコロナの様な出来事は、周期的に起こるものです。
しかし、それを先人達が乗り越えてきたからこそ、今がありますので、今度は僕達が乗り越えて未来に繋げます。
乗り越えられるのは、皆様に応援して頂き、サービスをご利用頂けるからこそです。
今後も皆様からの想いを真摯に受け止め、僕達なりにサービスをご提供させて頂きます。

いつも大切な想いを託して下さり、本当にありがとうございます。

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